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メタボリック・シンドロームの診断は、基本となるウェスト値が該当するかが前提条件となります。そのうえで、血液、血圧、血糖値の3検査値のうち、2つ以上該当すればメタボリック・シンドロームと診断されます。
ウェスト値は、男性なら85cm以上、女性なら90cm以上だと該当します。血液はトリグリセド値、つまり中性脂肪が150mg/dL以上、かつまたは(アンド・オア)善玉コレストロールと言われるHDLコレステロール値が40mg/dL未満。血圧もアンド・オアですが、上は130mmHg、下が85mmHg以上の場合です。もうひとつは血糖値が110 mg/dL以上である場合ということになります。
例えばAさんは毎日仕事で忙しくて運動不足。1週間に4日は外で酒を飲む。身長が169cmで体重72kg。健康診断で高脂血症と言われたが、そう問題がないので普通通り生活してもらっていい、ということになった。しかし、2年後の健康診断では血糖値が高いと言われ、そうこうするうちに、今度は心臓の検査で狭心症と言われてしまった。こんなケースが象徴的です。
つまり、内臓に脂肪がたまるとアルコール性肝炎となり、アディポサイトカインの分泌に異常が生じて高脂血症、高血圧、高血糖となり、ひいては動脈硬化に行き着く。そして、血管の柔軟性を保つ善玉物質アディポネクチンに対し、血栓をつくりやすい悪玉物質「PAI-1」(パイワン)が分泌され、病気が起こる。
今回記入をお願いした皆様のデータを見ると、平均値はウェストが82.3cm、体重が68.7kgで、BMI値(体格指数)は24。ウェストは基準値の85cmを下回っていますが、女性も入っての数字なので、危険水域にある方も多いのではないでしょうか。
ウェストは、食事の影響を受けない空腹時に、へその高さで水平に測ります。BMIは体重kg÷(身長cm×身長cm)の数式で求めます。この数値が22のとき、最も病気にかかりにくいとされます。
内臓脂肪の面積が100平方cmを超えると、男女ともマルチリスク、つまり高血圧、高脂血症などの危険因子が高くなります。危険因子がない場合を1とすると、2になると5.1倍、3〜4になると36倍にもなる。このまま進むと、わが国のマルチリスクの平均異常値はどんどん増えていき、医療費が大きく増えてくる。このため、政府としてはメタボリック・シンドロームを今のうちにたたいて減らそうということになります。その方が、コスト的にも安上がりとなるわけです。
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