|
● LPガスも世界的なプレミア市場に
この影響で石油製品はもちろん、米国では天然ガスも急騰に転じました。
これを受けて、LPガスの価格も急上昇し始め、欧州、地中海、中東から米国に転送する動きも出るなど、LPガスは世界的なプレミアムマーケットになっています。
北半球が需要期に向かっている中で、被災設備の完全復旧には半年かかるとされていることから、原油価格は今後もしばらくは変動の激しい高値状態が続くと見られます。
LPガス業界は電力・都市ガスとの厳しい競争下にあります。
このため、販売業界では厳しいコスト削減、流通効率化を進め、できるだけ値上げを避けてきました。
しかし、LPガスは最近3年間をCIF価格で見た場合で、2003年度36,096円、2004年度42,056円、2005年度は4〜8月で46,949円と上昇を続けており、厳しい決断を迫られています。
● 電力、都市ガスも相次ぎ料金値上げ
電力、都市ガス各社も原料費の上昇に見舞われています。
このため、例えば東京ガスは「原料費調整制度」に基づき、平成17年10〜12月検針分の従量料金単価(東京地区等)を、同7〜9月検針分に比べ1立方メートルあたり1.91円(消費税込み)値上げしましたが、18年1〜3月検針分の従量料金単価(同)も、17年10〜12月検針分に比べ3.4円(同)値上げします。
1カ月に50立方メートル使用するモデル家庭では10〜12月分96円、1〜3月分170円、計266円の値上げとなります。
一方、東京電力も同様に10〜12月分を7〜9月分に比べ1kWhあたり約30銭値上げしましたが、来年1〜3月分も10〜12月分に比べ約42銭値上げします。
標準家庭(30A、290kWh/月、口座振替割引額、消費税込み)の値上げ幅は、10〜12月分91円、1〜3月分135円、計226円の値上がりとなります。
■ 解説 ■
【CP】
世界最大のLPガス輸出国であるサウジアラビアの国営石油会社「サウジアラムコ」が94年から採用しているLPガスFOB価格で、コントラクト・プライス(契約価格)の略称。
FOB価格は輸出積み出し港の本船渡し価格を指し、これに輸入港までの保険料、運賃を加算した輸入基地到着価格をCIF価格と呼ぶ。
【WTI】
米国産ウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)価格の略で、欧州産ブレント、中東産ドバイと並ぶ原油の3大指標価格のひとつ。
WTIはテキサス州などで産出される高品質な原油で、生産量は米国内の6%ほど。
しかし、その先物商品は世界最大のエネルギー先物取引所である米ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に83年に上場され、日々の取引量は世界の原油供給量を超える。
取引量が多く、市場の流動性、透明性が高いのが特徴。
|