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生命保険と損害保険の不払いの問題の違いを簡単に言えば、生命保険は詐欺と認定されてもおかしくない不適切な営業活動が原因であり、損害保険は多種多様化する特約の支払いについて、損害保険会社のシステムも保険代理店もついていけなかったというチョンボが原因です。
損保最大手の東京海上日動火災では、特約は4,000種類あるそうです。他社も同様な数の特約をもっていることでしょう。
では、システムも対応できない特約がなぜ生まれてきたのでしょうか。それには、2つの背景があります。
1998年の保険業法改正以来、商品の開発競争がすすみ、他社商品との差別化をしなければならないということ。そして、特約によって収入保険料を増やしたいとの思惑が存在しています。この背景に対応した商品開発そのものは特別なことではありませんが、果たしてこんな特約は必要なのだろうかというような商品があることも事実です。例えば、自動車保険の特約で、ゴルファー保険があります。自動車の運転とゴルフのホールインワンは全く関係ありませんが、事務の効率化から求められた特約です。
ゴルファー保険の補償内容は、大きく分けて4つです。まず、自分が打った球や、ゴルフクラブで他人や物に損傷を与えた場合の賠償責任、ゴルフクラブが破損した場合の損害、自分自身の傷害、そしてホールインワン。補償額によりますが、最低でも、賠償責任、傷害、ホールインワンには加入するでしょう。それでも年間の平均保険料は数千円です。損害保険は毎年更新ですので、1年に1回であっても、こうした少ない保険料の更新手続きは、意外と見落とされてしまうことが少なくありませんでした。そこで、多くのゴルファー保険加入者が自動車保険の契約をしていることに着目し、互いの手間を軽減するために、自動車保険の特約になったわけです。
しかし、こうした特約は例外であり、むしろ同様な特約が他の保険種目にもあって、いったいどれにすれば良いかがわからなくなっているのが実態です。特に、ゴルファー保険にもある傷害保険はダブりが多く、無駄払いをしているケースが少なくありません。
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